人の言葉というものは

「人の言葉というものは大事なものである。
舌先三寸で人も殺すが、また、生かすこともあるのだ。」
三浦綾子さんの小説「道ありき」に出てくる一節です。

私は、この小説が好きで何度も読み返していますが、特にこの一節は、話す仕事を続けている私にとっての教訓であり、人と向き合う時に心に刻んでいることです。

メンタリストのDaigoさんのYouTubeでの発言が炎上し取り上げられています。
(ここではあえて、その炎上の経緯は記しません。)
私は以前から、DaigoさんのYouTubeは時折見ていました。数多くの論文を紹介してくださっていましたし、人の心理を様々な視点から紹介されていて、私自身とても勉強させてもらっていました。

もう5〜6年ほど前になると思いますが、ある会社の製品発表会のゲストにメンタリストのDaigoさんがいらっしゃいました。私はその時、司会を務めたのですが、製品発表会の場で、Daigoさんが見せてくださったパフォーマンスには本当に驚きました。目の前で繰り広げられるその様子は、手品のようなタネがあるわけでは無く、人の心理を確実に読み取っていて、「こんなことって、本当にできるの?」と驚くばかりでした。
本番前には、控え室で打ち合わせをさせていただき、ご本人ともお目にかかりましたが、自分の芯をお持ちで、とてもはっきりとした方だなと感じたことを覚えています。そういうこともあってか、その後は、さらにDaigoさんの活動を意識して見るようになりました。

そして、今回、炎上したYouTubeの動画。その後の謝罪配信。いずれも見ました。
特に、これほどの炎上後に、メンタリストのDaigoさんがどう謝罪をするのか関心を持ってライブで配信を見ました。
私が配信を見ながら興味深かったのは、高評価と低評価のボタンの数です。
最初は、低評価ボタンを押していた人が高評価の人の倍ほどいたと思います。それが配信が終わる頃には、高評価が7000くらい、低評価が8000くらいと差が縮まりました。そして、今確認したら高評価は2万3千、低評価が2万となっていて、高評価が低評価を上回っています。
この数字を見る限り、Daigoさんの謝罪は成功したと言えるのかもしれないと思いました。

ただ、私の知り合いが、この炎上のことをこんな見方をしていて、もし本当にそうなら、それはそれでとても怖いと私は思っています。

「人のメンタルがわかる人が、そもそもあんな炎上することをあえて言うのだろうか?あえて炎上させ、謝罪まで見越してのことではないのか?」

私はどちらかといえば、人の言葉の裏の裏を考えるというのは苦手で、言葉をそのままに受け取るのですが、知人のこういう見方を聞き、確かにそれも一理あると思ったのです。
そして、もしも本当にそうならば、私たち人間は、たった1人の人間に操られる可能性があり、世の中を思わぬ方向へと導くこともできるのだと、改めて、現実として考えさせられました。
もう一つ感じたのは、操られていないと思って信じていた相手に、相手の良いように操られていたという喪失感です。相手と自分が同じ方向を向いている時は良いのですが、相手が行きたい方向に、まるで自分が選んだかのように行った後、実は相手に操作されていたと感じると、その人間関係は壊れてしまいます。これは、私自身、カウンセリングやコーチングを行う時に気をつけていますが、誘導や操作をせずに相手と、本当に向き合えているだろうかと、この一件で改めて振り返っています。

Daigoさんの一件について、他にも思うことは多くあります。
ただ最も強く思うのは、人の言葉は、「言刃」であってはいけないということです。葉のように人の心を豊かにできるものであって欲しいし、私はそうありたいと強く思います。

冒頭に、三浦綾子さんの小説の一節を書きました。
この小説は、三浦綾子さんの自叙伝です。当時、不治の病と言われていた肺結核で病に伏していた三浦綾子さんに、牧師さんが「必ず治ります。いましばらくの試練ですからね」と言葉をかけられました。三浦さんは、到底治ると思われなかったにも関わらず、その牧師さんの言葉がおざなりだとは思わなかったそうです。そして、その後の病床生活の中で、その言葉は、三浦さんを幾度も慰め励ましたと書かれています。

「舌先三寸で人も殺すが、また、生かすこともあるのだ。」
言葉は時として人を傷つけ、人を殺めることもあると思うと、話す仕事をしているしていないに関わらず、私は人にかける言葉が怖いなと思っています。
「何気なく言った一言が、誰かを傷つけていないだろうか?」そう自問自答しています。

意気込みあるのに尻込みしてしまったClubhouse

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

最近、話題の音声SNS「Clubhouse」
すでに始めている方もいらっしゃるかもしれませんね。

Radiotalkもスタートしたばかりの私ですが、Clubhouseもやりたいな〜と思っていたら・・・
なんと、福岡時代にご縁のあったエンタメのお仕事されている方から招待が届きました。事前になんの連絡もなく、携帯の番号にショートメッセージで連絡があり、びっくり!

招待をくださった方にお礼のメッセージを入れると、「連絡先を知っている方の中で興味のありそうな方にお送りしたんです。」という返信。
実はこのClubhouseの招待は、最初は2人までにしか送れず、その後、何かの基準があるそうですが招待できる人数が増えるようなんです。そんな制限のある中で、私に送ってくださって、ありがたいやらなんやら。


ということで、早速、Clubhouseをスタート!

「よしっ!楽しむぞ!!」と思ったものの・・・
誰をフォローしていいのか、ルームの仕組みもよくわからず入っていいのかどうなのか・・・そんなこんなで意気込みはあったものの尻込みしてしいました。


けれど・・・


夜9時を回ったあたりから、知り合いの方がルームに参加されてトークされていたり、興味深いテーマのルームがあったりで、色々と聞き回ってしまいました。


Clubhouseって、私も最初に説明された時に、なんだかよくわからなかったのですが、今日参加して、私が感じたのは、学校の教室みたいな仕組みだなということです。
ルームと言われる部屋には、それぞれテーマが決まっていて、そのルームを開設している人が先生のような感じでしょうか。そこに、様々な生徒が入ってくる感じです。そして、先生が指名した人は、自由に話しができて、それ以外の人は、ただ聞くだけでもいいし、意見や感想があれば手を挙げて話をしたり、先生から指名されると話したりすることもできるようです。
ルームは、様々なテーマがあります。学校でいえば、各教室で違う授業を行っているという感じです。国語もあれば数学もあって、体育もあれば美術もあって、その授業の中で、私たちは好きな授業を受けに行く感覚です。

ちなみに、まだ今日はじめたばかりなので、あくまでも私が個人で感じたことなので、あしからず。


オンラインのビデオシステムや電話やメールとも、FacebookやTwitter、Instagramともまた違った、新たなコミュニケーションツールで、これからどうなって行くか目が離せません。もしかしたら、従来型のラジオ放送という概念も変わっていくかもしれないなと思います。

Radiotalkの良さも感じつつ、Clubhouseは、Radiotalkとは違った魅力のあるアプリです。
コロナ禍で様々な制約のある時代ですが、私たちの可能性を広げてくれるものがこうやって表れていることにワクワクしています。


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https://radiotalk.jp/talk/466225

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インタビューの懐かしい思い出

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

前回、インタビューの話を書きながら様々なことを思い出しました。
NHKで担当していた音楽のラジオ番組は、隔週で月曜日から金曜日の5日間担当していましたが、ほぼ毎日、ゲストの方にインタビューしていました。年間にすると100組くらいになるでしょうか。
どなたも印象深いのですが、藤木直人さんは、スタジオにギターを持ってこられ弾いてくださったり、平井堅さんは、楽園がヒットする前に2度インタビューさせていただきました。すごく気さくな方で、お話もユニークで楽しい方でした。

それから、 ラジオでこの方はもったいない!と言われそうですが、腹話術師の一刻堂さん。その時は、ジョージとサトルを連れてきてくださり、私の目の前で、3人がトークを繰り広げてくれました。
ラジオの向こうのリスナーさんは、いっこく堂さんとジョージとサトルの姿が見えないので、スタジオに私を含めた4人でトークしていると思いながら聴いていらしたのではないかと思います。
インタビュー後、いっこく堂さんに衛星中継の技。声が遅れて聞こえるという技を少しだけ教えていただきました。

私のお宝写真です✨

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どの方も緊張したのですが、私が一番、緊張したのは、松任谷由美さんです。
松任谷由美さんにインタビューをすると決まった時から緊張していましたが、スタジオに松任谷由美さんが入ってこられてご挨拶した瞬間に、その緊張は最高潮に!
インタビュー中は何を伺ったかわからないと言うか、緊張しすぎて、ユーミンの言葉が頭に入ってこない状態でした。放送終了後、そのオンエアーの録音を聞きましたが、なんとか話は噛み合っていてほっとしたことを覚えています。

ちなみに私がこの世界に入って、最もインタビューしたかった方は、藤井フミヤさんです。と言うのも私、小学生の頃からチェッカーズの大ファンで、中でも藤井フミヤさんが大好きでした。高校生の頃は、「チェッカーズが出る音楽番組で司会をしたいです。」という、夢を語っていました。
しかもそのコメントは、福岡の民放の番組で部活動を紹介するコーナーがあり、私がいた部活が取り上げられたときでした。若い頃って、恥ずかしげもなくなんでも言葉にしてしまうんですよね。

フミヤさんは、レギュラー番組ではなく、念願叶って特別番組のスペシャルゲストでご登場いただきインタビューさせていただきました。ただこの時は、メインの進行はNHKの男性アナウンサーが務め、私はアシスタントという形だったので、いつか1対1でインタビューできる日を目指しているところです!

今も、様々な方にお話を伺う機会があります。
例えば、女優の奈緒さん、漫画家の高橋洋一さん、演歌歌手の伍代夏子さん、パティシエの青木定春さん、鎧塚俊彦さん、庭師でタレントの村雨辰剛さん・・・思い返すとキリがなく、皆さん本当に素敵な方で、お一人お一人にお話を伺うたびに、私自身がとても刺激をいただいています。

これは何も、著名人の方に限らずです。
私はお会いする方みなさんのお話を伺いながら、そこにある物語の素晴らしさに心を動かされます。それは、一番身近な家族もそうです。
人の話を聞くというのは、私にとってかけがえのない時間です。


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こう話すと力強く聞こえます

数日前にも、菅首相の話し方について書きましたが・・・
昨日、新型コロナウイルスの急速な感染拡大によって緊急事態宣言の対象地域が広がりました。その発表を行なった菅首相ですが、緊急性や重大性が伝わりにくいと、改めて感じた会見でした。

どうすれば、緊急性や重大性が伝わる力強い話し方になるのか?
今日は、昨日の会見の冒頭の文章を使ってちょっとしたコツをお伝えします。

まずは、そのコツですが、それは、「言葉の始まりをはっきりと言う」ということです。この「はっきり」というのは、主に、声の大きさや張り、強さ、音の高さ、発音の明瞭さがあります。


それでは、実際に「言葉の始まりをはっきりと言う」点を意識して言ってみます。
あえて少し大袈裟な表現をします。
*音声はRadiotalkでお聞きください
Radiotalk→ https://radiotalk.jp/talk/457583


「先の1都3県に続き、他の地域においても厳しい状況が続いています。みなさんも不安に感じておられることと思います。
しかし、この厳しい状況を好転させるためには欠かせない措置であることを、ご理解賜りたいと思います。
必要なことは、あらゆる手段を尽くして取り組んでまいります。制約の多い生活で、ご苦労をおかけいたしますが、何としても、乗り越えていかなければなりません。国民の皆さんのご協力をお願い申し上げます。」



いかがでしょうか?
力強く聞こえましたか?
「言葉の始まりをはっきりと言う」に加えて、声のトーンや間の取り方、抑揚なども関係しています。

例えば、優しい感じで言うと「国民の皆さんのご協力をお願い申し上げます。」となり、先ほどの力強い感じとは、全く印象が変わります。
話す内容や伝えたい気持ちに合わせた表現ができると、さらに思いが伝わるようになります。


しかし、今回の会見のように原稿を読むというのは、トレーニングをしていなければ不自然な話し方になり、どうしても気持ちが伝わりづらくなります。そのため、菅首相も、不自然な話し方になっています。
例えば、助詞(てにをは)や文末の音伸ばしや音の高さです。菅首相はこのようになっています。
「制約の多い生活で⤵️ ご苦労をおかけいたしますが⤴️ 何としても、乗り越えていかなければなりませ⤵️ん。国民の皆さんの⤴️ご協力を⤴️お願い申し上げます。」という具合です。


他にも菅首相は、「サ行」「タ行」「ラ行」など、舌を使って出す音が不明瞭です。先の文章の中でも「なんとしても」というところを「なんとちても」と言っています。
発音不明瞭というのは、単に聞こえづらさだけでなく、印象にも直結します。サ行が不明瞭だと、どうしても幼い印象を与えがちになります。
幼いことどもが、「おかあさん」というのを「おかあたん」と言うような感じです。


ここでは、菅首相を例に上げましたが、リーダーの方がスピーチや挨拶される時に、このような話し方は多々見受けられます。
原稿を読むことが悪いわけではありません。原稿を読むときも話し手の想いや考えが、聞いている人に伝わるように、ぜひ、トレーニングをなさってみてください。



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今日は石の日・石に願いを


「きゃ〜!」
毎朝、必ず体組成計に乗っているのですが、昨日から今日にかけての体重の増加にびっくり!朝から悲鳴を上げてしまいました。

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。
いやはや、年末年始、何よりお正月は、美味しいものをたくさんいただくものの体を動かす時間が減るので体重って増えてしまいますね。


今日から仕事始めという方も多いのではないでしょうか?
私はスロースタートの2021年ですが、こうやってブログを書くことも仕事のうちと言えば仕事のうち。今年は出来る限り毎日書こうと思っています。
ただ、書こうとすると「ネタが思いつかない!」「何度も書き直ししなきゃ!」「とても時間がかかる。」など、書くことが負担に感じられるようになってしまいます。
文章を書いたり、話したり、言葉を形にするときに、私の頭の中では様々な考えが巡ります。言葉の使い方、文法などの基本的なことはもちろんですが、特に「見聞きする人にわかるか?わかりやすいか?」「人を傷つけることはないだろうか?」この2点を考えながら言葉を選ぶので、とても時間がかかります。
そうして「いかにしたら、文章を効率的に(できれば魅力的に)書くことができるのか?」そんなことを考えることに時間を取られて、書くことから遠ざかるという繰り返しをしています。


そういえば、放送局時代、毎日のラジオ番組の生放送のオープニングで話す話題を、新人時代はなかなか見つけられずにいました。そんな時に活用していたのが、「今日は何の日?」という雑学ネタです。毎日毎日、様々な記念日があって、実はとても面白いんですよね。


ちなみに今日は、1月4日。1(い)と4(し)の組み合わせで「石の日」。
石は昔から神様の寄り付く場所として尊ばれていて、この日に願いをかけた石の物(お地蔵様や狛犬、道端の小石など)に触れると願いが叶うと言われているんだそうです。



今日から仕事始めで新たな気持ちで臨む方も多いでしょうし、受験や就職活動など様々な願いを持っている人もいると思います。
今日の石の日に、何かしら石でできたものに願いをかけてみるのもいいかもしれませんね。願いが叶いますように!

追記
私は、父が作ったお地蔵様に願いをかけます。
父曰く「お地蔵様は、いつも手を合わせて、私たちの幸せを拝んでくれているんだよ。」とのこと。このお地蔵様には、父のそんな想いがこもっているんだろうなと思います。

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脳の不思議・脳の可能性

福岡の実家に、宝船の御朱印を送っていたら父から電話がありました。
「1月2日に枕の下に宝船の絵を敷いて寝ると良い初夢を見られるんだよ。」と。

そう聞けば、やらないでいられないのが私の性分。
おかげで今朝は、気分良く目覚めました。夢を見たかは覚えていないので、ぐっすり眠れていたんでしょうね。
みなさんは、どんな初夢を見ましたか?

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。


昨日1月2日に、叶えたい願いを思うままにノートに書き出しました。
何年かかかりそうな大きな願いもあれば、今年の早い段階で形にして行けることなど様々です。
例えば、実家を建て直すという大きなものから、私の歩む方向性をつくるという漠然としたものもあります。他にも、ラジオ番組を持つ。経営者のカウンセラーになる。のめりことをする。ブログを毎日書く。体幹トレーニングを毎日行う。などなど、思うままに書き出しました。
その中でも特に今年は、脳に関しての学びを深めたいと思っていて、年始から脳の最新研究に関しての本を読んでいます。

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私は自分自身の心のケアのために20代半ばから脳と心理について学んでいますが、脳というのがとても不思議なものだと思い始めたのは、父が脳出血で倒れた25年前。父の後遺症を知ってからです。脳出血で左半身麻痺になった父ですが、それとは別に視床痛という痛みが残りました。この視床通は、体が傷ついていないのにもかかわらず、脳の誤信号でものすごい痛みが出るというものです。
父はよく「生花で使う剣山の上を歩いているようだ。」と言っていました。はたから見ると怪我もしていないのに痛みがあるというのは信じられず、当時20代だった私は「父は本当に痛いのだろうか?」そう思ったことさえあります。

最近は、知り合いが脳のMRIを撮った時に、脳の一部分が無いということが判明。その知り合いはもう40代なのですが、生まれてから今に至るまで普通に生活をしてきています。脳は機能しない部分を、他の部分で補うことがわかっています。もしかしたらその知り合いは、生まれてからしばらくして、その部分を他の部分が補って過ごしてきたのかもしれません。


私が企業研修などでよく話す脳の働きの一つに「ミラーニューロン」があります。ミラーニューロンは、相手の表情や行動などを真似する脳の神経細胞です。
例えば、ミラーニューロンは相手の表情を即座に真似をするのですが、そうすることで、相手が今どんな感情なのか、何を考えているかなどを理解しようとしていてコミュニケーションを円滑にするために欠かせないということもわかっています。
そう考えると私たちは、周囲にいる人から大きな影響を受けていると考えられます。
例えば、チームワークをとる時にリーダー的存在の人が不機嫌そうだと、チームの人全員がそのリーダーに影響されるということを経験した人は少なくないと思いますが、これもまた、ミラーニューロンの働きによるものと考えられます。
私たちは影響を受けることもあれば、相手に影響を与えていることもあります。それは脳の無意識の働きだと分かっていれば、自分がマイナスの感情に引っ張られる時もどうしたらいいか解決策が見えてきます。

脳の不思議。
脳の可能性。
いままでも、研修や話し方のトレーニングをする時に、脳の働きを生かしながらプログラムを作っていますが、今年はさらに内容をブラッシュアップさせていこうと考えています。



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良いも悪いも自分次第


何を書こうかと迷っているとついつい日が経ってしまい、気づけば・・・

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

昨日今日と、東京はとても気持ちの良いお天気です。
私は秋生まれ(9月生まれ)ということもあるのか、四季の中で秋が最も好きです。空を見上げれば、太陽に伸びて行こうとしているタツノオトシゴのような形の雲が長く伸びていました。
ここ数週間は、何かと考えることも多く頭の中が慌ただしくなっていたので、今日は少しだけ自分時間にしています。

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今年は、新型コロナウイルスの影響で、イベントや研修はほぼ中止になり、去年までと比べると、とてもゆっくりとした時間を過ごしています。
コロナの影響が出始めた3月くらいから2〜3ヶ月は、この先どうなるのだろうという不安ばかりが先に立ち「何かしなくては」「動こう!動こう!」と、様々なことに取り組みましたが空回り。
今思い返せば、「なぜ、あんなに焦っていたのか?」と思うこともありますが、そうやって焦りながら、何かできることはないかと考え形にして来たことが、今になって求められるようになりはじめ、「あの時に、行動をしていて良かった」と思っています。


ある運命学によると、私は今年から3年間は停滞期間なのだそう。今年は、人に裏切られるようなことも起きると。それを聞いてからは、なんだかそればかりが気になり、「嫌だな」「大丈夫かな」「不安だな」そんな気持ちが膨れ上がって来ました。
確かに、停滞していた今年。思うように行かないこともたくさんあったり、予定していたことも無に返ったり、なんだかんだ色々あるので、あながち間違っていないのだろうと思います。


けれど、それはどの年も同じだと私は思っています。
自分にとって良いこともあれば、悪いこともあるのが常です。
そしてもっと言えば、自分にとって悪い出来事の時に、多くの学びを得て来たと、自分のことを振り返り思っています。そうなれば、悪い出来事も良いことに変わります。
結局は、良いも悪いも自分次第なのかもしれませんね。

とは言え、やっぱり悪い出来事は回避できたらいいな〜と思うのも、正直な気持ちです。心穏やかで過ごせるように、今日は、穏やかな空を見ながら自分時間。


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三島澄恵
ユナイテッドウェーブス合同会社代表。 
元NHK-FMラジオパーソナリティでTVのナレーター・リポーターなどを経て、学校教育にも関る。
これまでインタビューした著名人は2000人を超える。 その経験や知識をブログに綴っています。
詳しいプロフィールは下記まで。
https://united-waves.jp

【話すは放す】聞くには人を変える力がある

「話すのが苦手なんです。」
「人前で、うまく話せるようになりたいです。」
「どうやったら、相手に伝わるんですか?」
など、話し方が上手になりたいという相談をよく受けます。
実際、私も経営者や講師の方のスピーチや話し方のトレーニングを行っています。

けれど、人の話の聞き方が上手くなりたいと言って相談してこられる人は、ほとんどいません。皆無と言ってもいいかもしれません。
ということは、多くの人は、「自分の話を聞いてもらいたい」「自分のことを理解して欲しい」と思っているという裏返しなのだろうと思います。



私は企業研修に携わって10年近く経ちますが、4〜5年ほど前から、管理職の方を対象にした「聞き方」についての研修を行うことが増えました。ある大手通信会社様では、受講された80名近い方々が全員、活用度100パーセントとお答えになりました。この結果に、私はとても驚きましたが、それ以上に、受講を依頼された会社のご担当者様が驚かれていました。ありがたいことに、今年もご依頼を受けています。


どんな研修をしたか・・・


その話をする前に、「聞く」ことがどれどほど大きな力があり、相手に大きな影響を与えるのか?を、お伝えしたいと思います。それは、私自身の経験に基づいたことです。
私自身が、人の話を本当の意味で聴けるようになったのは、30代半ばを過ぎてからです。それまでは、人の話を聞いていたとしても、根底には「自分が正しい」という考えが、べったりと心に張り付いていたので、人の話を聞いているようで、実は聞いていなかったと、今は思います。

けれど、そんな私が変わったのは、実際に自分が話を聞いてもらって、たくさんの気づきと勇気づけをもらい、人にどう話を聞いてもらえれば前に進めるかを分かったからです。人に話を聞いてもらえるということは、どれほど人を変えることができることかを身をもって知りました。その経験から、カウンセリングやコーチング、心理学や脳科学を学び、今に至ります。

私は、20代前半の過度なダイエットが引き金になり、摂食障害に陥りました。今から二十数年前の当時は、今ほど、摂食障害という言葉は一般的ではありませんでした。カウンセリングも気軽に受けられるような状況でもありませんでした。なので、どう対処して良いのかもわからず、誰にも相談できずにいました。
それでも自分なりに色々と調べていると「摂食障害」というものがあることを知りました。それは、精神的なことが深く関わっているということもあり、調べた資料をみる限り、受診をするなら精神科ということだったので、恐る恐る大学病院の精神科を受診しました。

精神科という響き。
当時、20代前半の私には、とても重たいものでした。それでもなんとかしたいと思って行ったのですが・・・そこで初めてお会いしたお医者様から、子どもの頃からの親との関係などを根掘り葉掘り聞かれたことを、今でも覚えています。私は、その時、担当のお医者様に心を開けませんでした。話を聞いてくれているというより、尋問されているという感覚に陥ったのだと思います。その後は一度も行くことはなく、そのままの状態が数年続きました。


そして数年後に出会った、民間のカウンセラーの先生のおかげで、私を少しずつ変わることができました。無理に話を聞き出そうとはしませんでしたし、言いたくないことは一切言わなくて良く、私が話すことを全て受け入れてくれ、前に進むために決めたことも優しく背中を押してくれました。私自身が考え、気づき、行動を選ぶという感覚を、私自身が持てる導きでした。

話を聞いてもらっていて「自分で選んだ」という感覚は、とても重要です。相手に誘導されたや、相手の言葉に影響されて決めたという感覚が心のどこかに残っていると、うまくいかなかった時は、どうしても相手の責任にしがちです。そうではなく、「自分が選んだ」という感覚を持つことで、行動に責任を持てるようになります。それでも私の摂食障害が治るまでは12〜13年ほどかかりましたが、その先生は焦ることなく、ずっと私に寄り添ってくれていました。


研修でもお伝えするのですが、「聞く」を漢字にすると「聞く」「聴く」「訊く」という3つがあります。通常は「聞く」の漢字表記で良いのですが、聞くを深めて考えてもらいために、あえてお伝えしています。「聴く」は耳を傾けて集中して聞くという意味。「訊く」は常用漢字には含まれていないのですが、尋ねて答えを求めるという意味があります。
もちろん「訊く」も大切なことなんですが、まずは「聴く」ことが、相手との信頼関係を築くためにとても必要なことです。けれど、この「聴く」はなかなか奥が深く、私もまだまだ至らないことが多々あります。


私が最初に行った大学病院の精神科は、訊かれることが中心で「聴いてもらっている」という感覚になれなかったのだと思います。もちろん、お医者様との相性もありますし、当時の私の心には大きな壁があり、お医者様に心を開くどころか、頑なに閉じていたのでしょう。

訊くよりも聴くを感じられると、人は心に余裕ができるのだと思います。例えば、溢れかえってしまっているゴミ箱にゴミを入れようとしても、ゴミはこぼれてしまいます。新しい洋服を買ってきても、クローゼットがいっぱいだと新しい洋服を入れることができません。
それと同じで、私たちの心の中も、それまで溢れるほどに溜まっていた考えや気持ちが、そのままの状態であれば、周囲の声は聞こえないのだと思います。自分の中にある溢れるほどの考えや気持ちを誰かに話すことによって隙間が生まれ、他の人の話を聞いたり、客観的な視点を持てる状態になって行くのではないでしょうか。


「話すは放す」とも言われます。

話し上手になることも、とても大切なことです。けれど、それと同じくらい、いえ、それ以上に聞き上手になることは大切だと思います。

今、企業では「心理的安全性」が求められています。心理的安全性が生産性をあげると言われていますが、心理的安全性をつくるには、そのチームの誰もが安心して意見を述べられる環境づくりが必要です。どんな意見であっても、それを自由に話せるチームづくりが欠かせません。そのためには、「聞く」ことこそ、必要なスキルではないかと思います。そのほかにも、ハラスメントの予防やメンタルケア、人材育成などにも「聞くスキル」は関わっています。
特に、組織の管理職やリーダーの方には、今後、さらに求められるスキルだと思います。


余談ですが・・・
人は自分の話をしている時に、脳から快楽物質であるドーパミンが出るんだそうです。それほど、人は、自分の話をするということが好きなんですね。話し出したら止まらなくなる人も少なくないですし、自分ではそんなに話していないと思っていても、意外に長い時間話してしまったなんてこともあります。
ついつい話してしまう長話は、ご注意くださいね。

三島澄恵
ユナイテッドウェーブス合同会社代表。 
元NHK-FMラジオパーソナリティでTVのナレーター・リポーターなどを経て、学校教育にも関る。
これまでインタビューした著名人は2000人を超える。 その経験や知識をブログに綴っています。
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【アートにエールを!に参加して】見えないサポートが大きな力



先日から、東京都の芸術文化支援「アートにエールを!」の制作裏話を綴っています。今日は、その制作の陰で支えてくれた人たちのことを書きます。


まずは、何はなくても、作画を担当した野村おとさんのご両親です。お母さんは、私の高校時代からの親友です。気のおけない友ではありますが、今回の作画のお願いはかなり悩んで連絡をしました。


それは、制作スケジュールもかなりタイトで、描く枚数も少なくとも10枚には至るだろうと想像し、学校、習い事などある中で取り組むことを考えると、小学生にはかなり大きな負担だと思っていたからです。正直なところ、断られる可能性が高いと思いながら一か八かで尋ねました。
プロジェクトの主旨と私の考えを伝えて、それから、本人であるおとさんに意志を聞いてもらいました。しかし、返事は思いもよらぬほどの快諾でした。
「いい経験になるし、本人もやるって言ってるから。」と、親友から連絡をもらったのです。

それからの制作に関しては、「いつまでにどうしたらいい?」「キャラクターはどうしよう?」「絵コンテは?」といった具合に、逆に親友から連絡をもらう始末。というのも、私は番組で映像制作はしたことがありましたが、紙芝居のようなものを作るというのは初めての経験だったからです。とはいえ、お願いしたのは私なのに、恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいでした。

今回のお話の舞台は、時代で考えると江戸時代のような感じです。小学5年生のおとさんの頭の中にはぼんやりとイメージがあっても、キャラクターを考え、実際に絵を描くにはかなりハードルの高いものだったと思います。けれど、そこは親友と親友のご主人が色々と調べてくれたようです。
私は、おとさんとご両親のやりとりをそばで見たわけではありませんが、ご両親は、おとさんのサポートはしても、基本的には、おとさん本人が考えて、決めるように導いていらしたと感じています。


それは、WEBミーティングをしたときに強く感じましたし、その後のやりとりを通しても感じたことです。私は基本的に、親友とやりとりをしていましたが、親友の口から何度も出てきた言葉は、「本人(おと)が、これが良いって言ってるんだよね。」でした。
例えば、私が好きなシーンの一つに、庄屋さまが、ねずみに耳を近づけているシーンがあります。私にはそういう構図は全く浮かばなかったので、
「こういう描き方があるんだね!すごい!」と話したところ、親友は、「おとが、これが良いって。」という答えが返ってきました。
逆に、私が「ここはもう少しこうなるかな?」という希望を伝えると、親友は「おとに聞いてみる。」と、必ず、おとさんを優先していました。

きっと、制作している間、色々とあったと思います。おとさんが、思うように描けなかった日もあるのでしょうが、上手にやる気を引き出しながら、おとさん自身が自分の力で完成できるようにサポートしていたんだと思います。



話は少しそれますが、私は企業研修などで、管理職の方に向けて部下育成のプログラムも行っています。その時に伝えるのは、「自己決定感」「自己有能感」「承認欲求」「成長欲求」をサポートする関わり方です。こうすることで、本人のモチベーションをアップさせ、かつ、自分で考えて行動する力がつきます。しかしこの関わり方は、簡単なようでなかなか難しいものです。しかも、それが関係性が近ければ近いほど難しくなります。

皆さんも経験ないでしょうか?相談を受けると、相手のためにと思いながら、自分がやり過ぎてしまったり、アドバイスをし過ぎてしまうこと。こうしてしまうと、相手の考えや気持ちが置き去りになって、結果、相手のためと思って行ったことが、相手のためにはならないことが多くあります。
例えば、親御さんが子どものことを思うあまりに、レールを敷きすぎたり、かまい過ぎたりすると、子どもは自分で決める自己決定感や自分はできるんだという自己有能感が育まれないことにつながります。
ちなみに私の場合は、両親にレールを敷かれようとして反発した口です(笑)小さい頃から、「お姉ちゃんは、看護婦(当時はこの表現でした)さんが向いているよ。」や「将来、薬剤師になるといいよ」などと父や母から言われてきました。小学生くらいまでは、その言葉をさして深く受け止めていませんでしたが、中学生くらいになって、「私に何が向いているか、勝手に決めないで!」と心の中で反抗していました。おかげで、こんあ風になりましたが・・・(笑)


今回の「アートにエールを!」で、素晴らしい作画を担当してくれた野村おとさん。その力を最大限引き出してくれたのは、ご両親だと思います。そして、おとさん自身が、自分の力でやりきった感覚を持てるようなサポートをなさったご両親の力に、私は改めて大きな学びを得ることができました。事実、おとさん自身の力でやりきったのですが。


そして、見えないサポートをしてくれた人は、もう一人います。手前味噌で恐縮ですが、それは、弊社のサウンドエンジニアです。朗読の収録はもちろんですが、編集途中で映像を見てもらいながら、BGMの良し悪しやタイミングなどのアドバイスを受けました。
私が心の中で「このBGMは、あまり良くないな〜。でも、選択肢も少ないし・・・」と思い、そのBGMを使っていると、やはりその点を指摘されました。そして、「もし、このBGMをつけるなら、無い方が良い。」という厳しいアドバイスもありました。他にも、最初の幕が開くところも、私はBGMのタイミングをあまり気にせず編集をしていると、「音をワンフレーズくらい聞かせてから幕が開き始めた方がいい」など、音響のプロとしての視点で、色々なアドバイスがありました。正直、耳が痛いアドバイスもありましたが、いいものをつくるためには、そのアドバイスをどう取り入れるかというのは欠かせないことですね。


今回は、テレビ制作のように多くの人を巻き込んで作ったものではなく、少人数で作り上げましたが、「ものをつくる」というのは、共同作業なんだということを、改めて強く感じました。何より、一人一人が「良いものをつくろう」と、前向きに取り組んでくれたことが、素晴らしい完成に導いてくれました。
表向きには出ていない人たちの大きな力、見えないサポートがあってこそ生まれた今回の作品。関わってくれた全ての人に、心から感謝するばかりです。

ぜひ、みなさんに見ていただけると嬉しい限りです。


追記
絵が完成し、郵送で送られてきた絵と同封されていた、野村おとさんからもらった小さな手紙にこう記されていました。
「いろんな人が見て、笑顔になってくれたうれしいなー😄」

この「ねずみとおもちと殿さまと」は、きっとみなさんが笑顔になっていただける作品です。お子さん向けではありますが、私はできれば、大人のみなさんに見ていただけたらと思っています。

https://cheerforart.jp/detail/5723

【アートにエールを!】小学5年生が描き上げた15枚もの絵



東京都の芸術文化活動支援事業「アートにエールを!」では、数多くの動画がアップされています。みなさんは、ご覧になりましたか?

その「アートにエールを!」プロジェクト、私が企画制作した動画もアップされています。その流れにつきましては、前回の投稿で記しましたので、よろしければご覧ください。



前回は、この物語の作者である永井輝信さんのお話を綴りましたが、今回は、この物語の絵を描いてくれた小学5年生の野村おとさんのお話です。
この物語では、15枚の絵を使っています。その絵は、全て、野村おとさんが描いてくれました。しかも、キャラクターづくりまで行ってくれました。キャラクター作りから始めた絵は2週間かけて完成に至っています。


まず、なぜ、おとさんに絵をお願いしたかと言うと・・・


私は、永井さんの物語を読んで、最初は声だけ(朗読)で形にしようと思っていました。本当は視覚的にも表現できたらいいんだけど・・・そう思ったまま月日が過ぎました。というのも、私は「絵を描く」ことが、大の大の大の苦手なんです!絵心が無いというのか、想像したものを絵にすることができないんですよね。

そうこうしているうちに「アートにエールを!」のプロジェクトの募集を知りました。「せっかくなら、永井さんの物語を大勢の方に届けたい。けれど、プロジェクトは動画だから絵か写真が必要。どうしたものか?」
そんなことを考えていたら第1回の募集には間に合わず、2回目の募集で参加することになりました。

「絵は誰にお願いしよう?」


様々な人を思い描いた中で、私の高校時代からの親友の子どもが、絵が好きで絵画教室に通っていることを思い出しました。それが、今回物語を描いてくれた野村おとさんです。小さい頃から絵が好きで、今も絵が好きで描いていると、親友から聞いていました。
私がおとさんにお願いしたのは、いくつか理由があるのですが、その大きな理由は、「大人には無い発想」です。小学生がこの物語を読み聞きして、どんな絵を思い浮かべるのだろう?どんな表現をするのだろう?大人には無い発想があるのではないか?そう思ったからです。その考えは的中しました。絵コンテ、下書きの時点で、「こんな発想は、私には無いな〜。そして、おとちゃんが描くキャラクターは、どの登場人物もとても優しい。」と思っていました。

おとさんは、今回、夏休みを使って絵を描き上げてくれました。今年の夏休みは、コロナの影響で2週間ほどしかありませんでした。短いお休みの中で、おとさんも色々と遊びたかったと思いますが、1日のほとんどを絵に費やして完成してくれました。


【下写真】野村おとさんの制作風景





おとさんの絵の制作過程を私が文章にするより、本人のコメントの方がより思いが伝わると思いましたので、おとさんが、夏休みの宿題で学校に提出したノートの一部ご紹介します。

「しょうやさまやとのさまや、昔の人の資料が少なくて大変だったけれど、お父さんとお母さんが調べてくれたので、なんとかキャラクターをつくることができました。ねずみは、1枚1枚、表情や動きをかえるのが、むずしかったです。下書きに苦戦して、ボロボロになった紙もありました。キャラクター作りから下書き15枚が終わるまで8日間ほどかかりました。それから、ぼくじゅうでふちどりをしました。細かいところはぺんでしました。わりばしやたけぐしを使いました。そこから着色です。着色〜完成までは5日かかりました。着色は、お母さんやお父さんも手伝ってくれました。
私の1番のお気に入りは、ねずみがひっくりかえってねているシーンです。光のあたり方と、しょうやさまの顔が好きです。
より多くの人に見てもらいたいと思っています。先生も、ぜひ見てください。」



いかがでしょうか?
これを読んでいただき、動画を見ていただくと、また違った視点で楽しんでいただけると思います。



今回の紙芝居風動画は、70代の永井さんの物語に、孫くらい年の離れた小学5年生の野村おとさんが絵を描いてくれました。ちなみに、永井さんには、小学4年生のお孫さんがいらっしゃいますから、おとさんとも、本当に孫と祖父という年齢差です。そこに、40代の私が加わり、三世代で作品が完成しました。


さらには、私と永井さんは都内在住。おとさんは福岡在住で、お互いに距離が離れています。おとさんとはもちろんですが、永井さんとも一度もお会いすることなく動画は完成しました。おとさんとは、WEBミーティングと電話、LINEを使って打ち合わせをし、完成品は郵送してもらいました。永井さんとは電話とメールでやりとりをしました。
実は今回の「アートにエールを!」は三密を回避して作成することもひとつの条件です。あえて同じ場所に集まらなくても、距離をつなぐことができるツールが、今の時代には数多く存在します。使う上での課題はまだまだありますが、それでも、それらを有効活用すれば、世代、場所を問わずに動画を完成させることができるんだと、私にとってもとても大きな学びになりました。


永井さんの想い、おとさんの一生懸命な想い、私の想いが詰まったこの動画。
最後は、見てくださるみなさんとつながって完成だと思っています。
ぜひ、多くの方に見ていただけたらと思います。

https://cheerforart.jp/detail/5723

https://cheerforart.jp/detail/5723